夏涼しくて冬暖かいが……

これまで10年近く外断熱の北米輸入住宅で生活をしていますが、一番困るのは気密性が良過ぎるということです。空気を遮断するので夏は涼しい空気を内に保ち続けられますし、冬も暖かい空気が逃げにくいという利点があります。しかし、これは猛暑の際に空気が外に出にくいということでもあるのです。

特にここ数年は異常に暑い日が多いだけに、新聞やテレビでも大々的に『熱射病の恐れがあるので、暑い日は家にこもらず、スーパーマーケットに行って涼むこと』を言わなければいけないほどです。実際に熱射病でご高齢の方が亡くなったケースもあり、くれぐれも注意が必要です。特に古いアパートやホテルは空調設備を導入していないところも多いので、そういう場合は昼の暑い時間帯は部屋を出てデパートやスーパーで涼むなどの対応をするのが必要となります。

夜は窓を開けて扇風機やサーキュレーターで空気を回せば多少涼しくなるのは、日本と違って湿気が少ないからですので、大いに活用しましょう。くれぐれも我慢はしないように気をつけてください。